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2009年 07月 29日
鳩山さんの「官僚主導政治からの脱却」に「いささか甘いのでは」と苦言を呈した前回のブログにはご批判が多かった。(例によって、ブログのコメント欄ではなくて小生のメアド宛が多かったが、ここにいちいち内容を示すことは控える)要は、「ではどうすればよいというのだ。積極的な提言もしないで人の意見が甘いの非現実的だのというのは、評論家的無責任ではないか」という主旨のものが多かった。
百年に亘る(これはちとオーバーに云っている。本当のところは、人気TV番組「官僚たちの夏」に典型的な官僚の使命感とその裏腹の選民意識・傲慢さが他のセクターとの関係で露呈したのは、たかだかこの50年くらいのことだ。)官僚主導の日本の公共政策運営を本気でぶっ壊そうとするのなら、とりあえずおてもやんではないが「後はどうなと」でぶっ壊すことに専念するか、ぶっ壊した後の代替機能を誰に託するか、という程度の責任感を持つか、の二者択一になる、と誰もが考えがちだ。これは解り易いし、訴え易い。しかし、筆者の見るところその二者択一の誘惑に屈しないで、かつ実効の上がる第三の方法が存在するように思う。 他でもない秀吉流だ。力攻めの前に兵糧攻め、「外堀」を埋めるとことから始める。「やあやあ遠からん者は」と名乗りを上げて尋常な勝負に及ぶのに較べてこのやり口は評判が良くない。少なくともパブリシティのうえでは魅力に乏しい。しかし、その実効性は歴史が証明している。講談でいうところの空手の「五年殺し」に相当しよう。ならば、鳩山民主党は何をマニフェストの中心におくべきだったか。至極簡単で「官庁外郭団体」の根絶、である。望ましくは、(多少頼りなくて、後に非難されることがあるかもしれないが)それに代わる純・民間非営利団体の指定である。外郭団体の整理統合は民主党のマニフェストの一部には含まれている。しかし、それだけのことなら、いままでの自民党の公約のなかで何度も繰り返されてきている。結果は誰もが知るように、二つの組織が統合すれば焼け太りで、減ったのは総裁のポスト一つだけ、とか、要するに全く本気でこの寄生虫を退治しようとする気迫も意気込みもなかった。 中央地方を問わず雲霞のように群生する「外郭団体」は7.25にも紹介したように、およそ受益者にとって非能率・有害なものが多い。天下り高官の給与もさることながら、ここを経由して浪費されている血税は、極々少なめに見ても5兆や6兆円はある。離れですき焼きを食べているのもこうした手合いが多い訳で、これを征伐しない限り予算の効率的執行というのは絵空事だ。 綺麗ごとのスローガンを骨抜きにするのなら官僚はお手の物だと言ってよい。そうではなくてマニフェストが具体的であればあるほど、彼らは逃げ場が狭くなる。それを(かつては自民党に在籍した)鳩山さんが、まして小沢さんがご存じない訳はあるまい。それを承知の上で綺麗ごとでお茶を濁しているのであれば、いうところの「官僚主導からの脱却」などは夢のまた夢だ。
by akirairiyama
| 2009-07-29 00:08
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