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2010年 06月 04日
4年間で6人目の首相を拝見するかしないか、なんていう政治についてコメントする気にはならない。その間にこの国の危機的状況がより悪化している、となればなおさらのことだ。最悪のプレーヤー二人が去っても、舞台が一新されたと喜べないのでは救いがないではないか。
こんな時は山紫水明の話でもしているに限る。声が出せず、リハビリはしたし、で思い立って団体旅行に参加した時のことだ。角館と弘前の桜を二つながらに楽しめる(はずの)ツアー。いささか旧聞に属するが、桜そのものはご承知の冷たい春の影響でほとんどつぼみ状態だった。それでも、途中立ち寄った上杉神社が満開で、みちのくの桜自体は大いに楽しんだことだった。ガイド任せ、ツアコンについてゆくだけ、というツアーは言語不自由な旅人には誠に好都合だったのだが、三泊四日は夜の会食が参加者と一緒だというのを失念していた。故あって、アルコールも御法度という身の上だから、テーブルを同じくしたメンバーとは全く盛り上がらない。それとツアーがやたらにお土産屋に連れ込みたがる、という点を除けば言うことなし、という話ではあった。 みちのく入りまでは新幹線で、そこから後がバスツアーになる。土建国家の面目躍如で、道路は全く申し分ない。ドライブ好きは地方に住むに限る。外環状一つつながっていない東京に住んでいると、公共投資の恩恵を痛感することはほとんどないが、道路インフラに関する限り津々浦々飽和状態だというのは当たらずといえども遠くないだろう。それも、首都高速のような醜悪極まりない、無惨とも言うべき景観破壊は幸いなことに行なわれてはいないようだ。もっとも、東京オリンピックの時には首都高を歓迎し、丸の内の八丁ロンドンが無惨にも味気ないビル群に化けた時もこれを受け入れたのは他でもない都民自身だったことは忘れてはなるまい。 角館の落ち着いた武家屋敷のたたずまいを味わった後で、道すがらの都市の街並をバスの窓越しに見ていると、この百年ばかりの間に、われわれは生活のアメニティとか、美意識というものをどこかに置いてきてしまったのではないか、という感にとらわれる。それだけではない。高度成長、土建国家を受け入れる一方、ストックとしては無価値な建築物を営々として作り上げる最中、団地サイズとか言う奇妙な代物にも唯々諾々として適応したのも日本人だ。自分のレベル以上のものを持てないのは政治に限ったことではない、と、いけない、また話が墜ちた。
by akirairiyama
| 2010-06-04 00:07
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