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2008年 02月 10日
大田大臣にエールを送って(1月18日)しばらく後のテレビ朝日に竹中平蔵氏が登場。彼によれば、昨今の経済・財政議論にはことのABCを弁えていないものが多い。その典型的な例の一つが件の大田大臣の発言で、いやしくも現職の担当大臣たる者が、自国の経済が一流ではない、などと公開の席で言うのは、それこそABCを心得ていない。たとえ腹の中では三流だと思っていても、大丈夫、まだまだ一流だ、と言ってこその大臣だ、という。その提灯を持ったブログなぞはABCも知らぬくせに賢しらな言をなすものだ、ということになろうか。
竹中さんのおっしゃることは良く解るし、第一彼と公開の論争をして勝てる人が日本にいるとは思わないから、ここはひとますシャッポを脱いでおこう。しかし、大臣が、政治家が、大丈夫だ、と発言するのはとても心強いが、ほとんど、官僚の書いた現状維持シナリオの追認の場合が多い。例えば道路作るべし。何が真に必要な道路かは、これから精査するのだそうだ。二十年以上も前に決定された計画がいまだに精査が終わっていない、ということなのか。ろくに仕事をしていないのは社会保険庁だけではないらしい。 国会の質疑応答をひどくつまらないものにしている理由の一つが、官僚の作った答弁を読み上げ、官僚の手になる施政方針を忠実になぞる大臣たちだ。その意味では大田大臣にはガッツがあったというべきだろう。多少TPOに問題があったかもしれないにしても、である。それにひきかえ、ことあるごとに鬼の首でも取ったように「対案を出せ」と民主党に迫る与党は大人げない。彼(女)らが官僚の力を借りられない、従ってろくな対案が作れる筈がないことを承知の上でのいじめのように見えるからだ。官僚を本来あるべき姿に戻すのに与党も野党もない筈なのに。
by akirairiyama
| 2008-02-10 13:37
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