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2009年 07月 03日
麻生では選挙は戦えない、という声についてはあちこちで報道されている。まあ、戦えようが戦えまいが、前回の2/3なんていうことにはなりっこないから、いづれ負け戦である、とも衆目の一致するところだろう。問題は負けっぷりだが、自民・民主ともに過半数をとれなかった(目下のところ最もありそうなシナリオだが)ということになると、大連立か、それぞれの党から分裂した人々が過半数のクラブを作るか、さもなければどこやらの政党がキャスティング・ウ゛ォートを握ることになる。しかし、そんな話は水晶の玉を前にしてどこかの占い師がやっていればよい。
来るべき選挙で一番頭を痛めているのは、小泉チルドレンといわれた80数名の一回生議員だろう。既にそのうち半数はどこかの派閥に属し、その意味では郵政造反議員復党時の異議申し立てのような迫力はなくなっている、とはいいながら、それでも40名ほどの議員は去就に頭を痛めていることだと推察する。小泉親分は全くウェットな人ではないから、さっさと息子に選挙区を譲って引退。わがことなれり、後は野となれスタイル。だから、旧来の自民党の浪花節は全く通用していない。まあ、もともと次の選挙では良くって三分の一しか当選しないよ、と言われていた話だから、べつにどうということはないさ、という見方もあるが、違った角度から見ると、彼(女・以下面倒なので便宜彼で通させていただく。)等はひょっとすると現在の政治の閉塞状況を打破する可能性を持っているのではないか、という希望もある。 彼等が結束して、現在の自民党のていたらくにはほとほと愛想が尽きた、と言うと同時に、(これが大事なのだが)国政のプライオリティとしてはこれとこれ、を選択する、という政策を単純明快に闡明する。新しい息吹に共感する国民の支持を期待する、とぶちあげたとしませんか。自民党にはほとほと嫌気がさしている国民だって、だから熱狂的に民主党を支援している訳ではない。なにせ民主党の半分は小沢さんに代表されるような旧来の自民党そのものなのだから。そこに清新な第三の選択肢が現れたとすれば、これは訴求効果大だと思われる。ついでに(というのも失礼だが)民主党の中で、小沢・鳩山的体質に違和感のある人々も同調すれば、これは大騒ぎになる。もっとも、チルドレンの選挙区の対抗馬はおおかた民主党だから、そんなハリウッドの映画みたいなことは起らないだろうが、40数名が巧みなパブリシティ(これが極めて重要だと思う。従来のように、クラブ詰めの記者中心のレクだけでは何も起らない。)で自己存在をアピールし、結果半分でも良いから当選すれば潮目も変わろうというものだ。 既に自民党と一線を画した人々との合流も選択肢ではあろう。しかし、清新の流れを国民に意識させる方途としては、彼ら自身が日本の将来を示し、それに賛同する人々(民主党であれ、自民党離脱者であれ)がその輪に加わる、という構図の方が魅力的ではないだろうか。もしかしてこの夢が実現すれば、日本の政治に一大転換を招来することであり、麻生内閣と旧体質の自民党領袖(さらには民主党)は、その情けないていたらく故に、素晴らしい寄与をしたことになる。
by akirairiyama
| 2009-07-03 00:33
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