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2011年 11月 28日

快哉

 民主党政権も能力的に問題があるが、さりとて自民党もあの始末ではなあ、というのが大方の国民の意向だろうし、それは国政投票率にも、世論調査にもはっきり現われている。それに気づかぬほど鈍感な政治家ばかり(中には全く鈍感なのも存在する。選挙に絶対に強い代議士に多い。)だとも思わないが、さて、ではどうする、という話になると、知恵がなかったり、オカネがなかったり、既得権益の枠に絡めとられたりで、さっぱりこれはという動きにならないのはご承知の通りだ。唯一異色を放っているのはみんなの党だが、これは余りにも弱小な上に、ブームを起こし損なっているのはやはり構成員の母集団に問題があるのだろう。(敢えて理由は割愛するが、ここでは公明党、共産党、社民党、その他の幾つかの政党は議論の対象にしない。)

 そうした国民の不満、あるいは閉塞感を見事に表現したのが今回の大阪のダブル選挙で、心から快哉を叫びたい。念のため付言すれば筆者は橋下氏あるいは維新の会の政策主張に全面的に賛成するものではない。しかし、一般論としての既成政党に対する批判の他に、地方議会議員の大多数、そしてそれと癒着する地方公務員の存在がいかに「無駄メシ食い」かを知るものとしては、二重の意味で快哉を叫びたくなる訳だ。ところが、今日までに耳にした限りでは民主党幹部が「経済を始めとする閉塞状況に対する不満」の現れだろう、と能天気なことをおっしゃっていたのはともかくとして、自民党総裁は、既成政党に対する批判だという意見には「与しない」とのたもうた。既成政党がまさになりふり構わず一本化して応援した市長候補が惨敗した理由をしっかり総括も出来ない指導者なんていうのは有害無益な存在だと言って良いだろう。

 前にも書いた(TPP(3)11.13)が、大阪維新の会や愛知県の動きやエネルギーを、どの政党も取り込む、あるいは協働することが出来ない(みんなの党と国民新党は除く)のみならず、対立候補をたてて批判勢力に回る、というのは、とくに民主党の場合、小異を重んじて大同を放棄しているそしりを免れまい。愛知の場合は始めての経験だから失敗は許されたものの、大阪の場合はほとんど政治的に見れば自殺行為という他はない。いわんや、その情勢把握さえ出来かねている自民党総裁などは、政治家としての資質さえ疑われても仕方あるまい。政治的判断の誤りを是正するためには、大阪都構想に賛成か反対かはともかくとして、橋下さんの提言する二重行政のムダの除去に向けて、国政レベルで強力な援護射撃をすることだ。結果を見て、慌ててすりよってリップサービスをしていれば良いという訳にはゆかない。あの汚いネガティブ・キャンペーンをものともしなかった大阪市民、大阪府民の良識には敬意を払うが、それで留まって良い訳がない。

 平松さんを貶めるつもりはさらさらないが、橋下独裁批判、彼の公約を空理空論だと非難する選挙をしたところでもう勝負はあった。何も平松さんだけではない。国政レベルでも問責決議案などという馬鹿げた政治手法を真面目に取り上げている自民党の存在は、あきれかえった国民が消極的な民主党支持に回ってしまう、という意味で彼と同じ過ちを犯すことになる。
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▲ by akirairiyama | 2011-11-28 22:53
2011年 11月 13日

TPP(3)

 野田総理の賢明な判断で一連のTPP騒動はひとまず幕が引かれたように見える。総理談話を玉虫色に解釈しようと言う試みもまだくすぶっているようだが、所詮水を低きから高きに導こうというあがきに似たものだと見て良いだろう。今度の一連の問題処理を巡って、民主党はひとまわり成長したのではないか。党内意見が二分し、にもかかわらず首相の裁断で決着するという「成人儀礼」がひとまず機能したからだ。この後離党をいいつのったり、実行したりする議員が何人かは出るかもしれないが、常に3シグマの外に分布する存在はあることだから、真面目にとりあう必要もないように思う。

 それにひきかえ、自民党の対応は目を覆わんばかりだ。政権与党から滑り落ちるというのはこれほどの無力さを露呈するものなのか。賛成にせよ反対にせよ、党内議論やその帰結が全く国民に見えてこない。公党としての最低限の資格を持ち合わせていない、と言われても一言もあるまい。識見の豊富さにおいては民主党の及びもつかない議員があれほど多数存在しているというのに、まさに宝の持ち腐れと言うべきだろう。谷垣氏のリーダーシップ欠如がこれほど明白に露呈したことはない。終始一貫してぶれなかったのはみんなの党だった。惜しむらくはそれを国民にアッピールする手段に工夫が足りなかったのではないか。この党がブームを招来するためには、江田さんの鮮やかな予算委員会質疑だけでは足りない。渡辺党首の霞ヶ関とのせめぎ合いも、いまやどれほどの人が覚えているだろうか。

 権謀術数というレベルで議論するつもりはないのだが、大同と小異について、民主党の判断の甘さは少なからず既成権益を利することになっているように思われてならない。河村さんの愛知、橋下さんの大阪は好例なのだが、あのエネルギーとバイタリティを取り込めないというのは、さまざまな理屈はあるだろうが惜しんでも余りあるというべきだろう。民主党に出来ないのなら、みんなの党が率先してこのうねりを取り込むくらいのことは出来ないものか、と残念に思う。地方分権、既成権益打破、冗費節約、どれをとっても大義は共通している。いかに民主主義は目的ではなく手段を問うものであるにしても、機会には前髪しかないのもまた事実というものではないか。

 あれはぞっとしないから、というだけの理由でこっちを選ぶ、という選択はそろそろ願い下げにしたいものだと思う。そんな熱気のかけらもない民主主義が蔓延すれば、何のことはない官僚主導、既得権益擁護のアンシャン・レジームが息を吹き返すのは目に見えているからだ。
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▲ by akirairiyama | 2011-11-13 00:58
2011年 02月 23日

イスラム世界の激震

 マグレブから中近東アラブ世界へと激震が走っている。民主主義体制の下においてさえ永年に亘る権力の独占がいかに腐敗をもたらすかを知っているわれわれとしては、まして独裁政権の下で何が起こりうるかを想像するのはそんなに困難なことではない。さらに経済成長による生活水準の向上というニンジンさえ存在しない、それどころか経済レベルの劣化に庶民生活が苛まれるところでは不満のマグマが噴出するのは当然でさえあろう。インターネットの普及は、体制による情報操作をかなり相対的なものにする。

 しかし、例えば中央ヨーロッパあるいは東欧に起こった「民主化」運動と違うのは、反体制の象徴的なリーダーが全くといってよいほど存在しないことだろう。その事実が、この激変の結果として生まれるのが、エジプトに見られるように。単に独裁者の追放に留まり、権力構造そのものの変換には繋がらないということに終わるのか(ちなみに、これはカーネギー平和財団のマリナ・オッタウェイの観測である)それとももっと基本的な変革に連なるのか。あるいはリビアに見られるような狂気の弾圧が結果的に功を奏してしまうのか。結論を予測するのはそんなに簡単なことではない。

 そうした世界情勢をよそに、わが国ではあいも変わらぬ「ねじれ」と「ごたごた」だ。ある組織の中に主流派や反主流派が結成されるのは別に珍しいことではない。その際に、タテマエとしてのスローガンにはいろいろ美辞麗句を並べ立てるのも世の常だ。だから、比例区下位で当選して、次の選挙ではこのままでは足下のおぼつかない議員が、第二の小泉チルドレンになりたくなくて新しい看板を模索するのも、それを利用しようとする政治家が出現するのも異とするには当たるまい。守れる筈もないマニフェストを守るような振りをして正当性を主張するのも、バーバラ・タックマンが名著「愚行の世界史」の中でいみじくも指摘しているように、「行使できる筈のない権利を行使すると主張する」愚行の一種であり、歴史上珍しいものでもなんでもない。

 そんなことを今更のごとく指摘して慨嘆するよりも、知恵者が出現するのを待ち望んでいる、というのが国民の大半だろう。まかりまちがって選挙にでもなったら投票する政党がない。河村さんや橋下さんにあやかりたいという手合いが出現するのも無理はないし、あやかられる方だって、にべもない返事をする筈もなかろう。民主党などは対立候補をたてるという愚を犯したし、まさか自民党でもないからだ。東京都知事がグロテスクな選択しかない、という羽目に陥るかどうか、その意味でも興味津々だ。

 しばらくシチリアを旅します。3月初めにまた覗いてみてください。
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みんなの【リビヤ】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2011-02-23 23:58
2010年 12月 01日

世直し

 他日横町のご隠居が三人集う機会があった。といっても酒を嗜むのは一人。後は健康上の理由とやらで支那茶などを喫していたから、とても三酔人で経綸を語る、という訳には参らない。それどころか、世事を語れば慨嘆に堪えず血圧に悪い。専ら花鳥風月に徹しようではないか、という情けない有様。近頃の若い者は、どころではない。近頃の高齢者も気骨は欠落するもののごとくである。

 とはいいながら、首相に引き続き外務省局長までが朝貢外交でわざわざ中国までお出向きになる(もともと外務官僚の振り付けだから両者が一致するのは不思議でもなんでもないが)のを眼にしたり、政治資金の領収書が「事務的なミスで」沢山紛失したり(会社の決算であれをやってご覧なさいな。税務署はとてもあんな寛大なお取り計らいはしてくれませんよ)するのを聞いたりすると、やはり一言あらざるべからず、ということになろうというものではないか。

 今の日本をだめにしているのは官僚だ、という点については流石に議論の余地は少なかろう。いやどうしてなかなか優秀だ、とか、日本の今日あるは優秀な官僚に負うところ大だ、とか、いづれも真実だが、だからといってあの鉄面皮な仕分けの無視とか、偽装工作による天下り温存とかに代表される節操のなさ、公私混同、夜郎自大などなどが相殺される訳もないのは自明だろう。自民党独裁の半世紀の間に、よってたかって官僚を甘やかした、というより、お互いにもたれ合ってうまい汁を吸いまくった結果が今日だ、ということになる。日本航空は勝手に赤字を垂れ流した訳ではないし、「わたり」でおいしい目を見たのは辞めた官僚だけではない。

 民主党になったら少しはマシになると思った。事実当初はご本人たちも本気でそう考えていた節もある。ところが何のことはない元の木阿弥どころか、嵩にかかっていっそうナメラレまくっているのはご承知の通りだ。鳩山というのは別格にしても(これはおそらく空前絶後だろう)、ことは菅が悪い、取り替えればよい、という話ではない。岡田さんか前原さんになれば多少はマシかもしれないが、所詮支持母体そのものが同じであってみれば、トップの首をすげ替えてみても本質的な変化など期待すべくもない。

 なんていうと、それこそ「だから花鳥風月」という話になりかねない。そうではなくて、威勢の良いスローガンは封印して、空手でいう五年殺しとか十年殺しをやる他はない。要するに官僚が使えるカネを減らす。それも抜け道探しの天才みたいなのが何千人もいるのだから、断固自由になるカネを減らすしかない。名古屋の河村さんの着眼点やよし、ということになる。使えるカネのない官僚というのは無力そのものだ。この手で邁進しようと思うと、福祉がどうとか、セーフティネットがこうとか御用学者がいい募ると思うが、これは無視する他はない。どうしてもサービス低下が嫌なら、一切のヒモ付きを排して民間にまかせてみることだ。その道筋に気づいた賢い官僚が、そうならないように公益法人制度をいじってとんでもない改悪で先手を取った、という話については前にも触れた。
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みんなの【民主党】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2010-12-01 22:53
2010年 10月 03日

習熟期間

 政権与党らしくなるまでに、しばらくの習熟期間は必要だろう、大目に見てもよい、と考えた向きがおおかただったように思う。それにしても、余りといえば余りの首相のコトバの軽さというか政治的人格のいいかげんさに、とてもこれはやってられません、という国民の声が天に通じたのか首相交代。そこで人気もV字型反騰だった筈が、軽はずみに前言を翻したものだから参議院が「ねじれ」た。大急ぎでこの一年余りを総括するとそういうことになるだろう。それにしても、習熟期間をどれほど見たら良いか、という問いかけは依然として残る。

 なまじ鳩の糞害に悩まされた破滅的な9ヶ月があったから、今度の人はまだ4ヶ月足らずだよといわれてもすんなりその気になれない。そこへもってきて漁船船長問題だから、こんなのにクニを任せておいて大丈夫かいということになる。も少し時間をあげたい様な、そうも言ってられないよみたいな、どうも落ち着きの悪い感じでいるのが一般の国民ではないか。野党も、それこそ建設的な熟議で政界再編成に向けて着実にやってゆこう、という気分と、いやこの分では揚げ足取りをやりながら自滅を待てば意外に早いんじゃないかという観測が入り乱れて腰がいまいち定まらないということではなかろうか。

 そんな思い入れをよそに、国内景気も円高も、まして破滅的な財政は様子見で一服してはくれない。為替介入のように短期ワンショットという代物ではない。換言すれば根本的、かつ長期の取り組みが必要な場面なだけに、これはほとほと悩ましいことになっている。即効薬がないことはさすがに共通認識だろうから、ここは信なくば立たずでゆくしかあるまい。この政権は真剣だ、真面目にやっている。方向性は正しい。とまずはまず国民に思わせることから始めなくてはならない。どうすれば国民がそう思うか。一つでも良いから具体的に何かをして、なるほど変わったね、と実感させるほかはない。それも事業仕分けでいくらひねり出した、雇用ナントカを期間延長する、というたぐいの話ではなく、保育所の待機が一掃された、とか、法人税が今期から下がる、とか、私立大学の補助金を全廃する、といったレベルの話でなくてはならない。

 つまり波及効果が目に見えて大きい話に限る。ということは、真剣に検討する価値がある、ということだ。やれ雇用だ、それは保育や介護、環境にある、なんていう総論のきれいごとに留っていたのでは誰も本気だとは思わない。仮に本気であるにしても本気なだけで知恵がない、知恵のなさをコトバでごまかしている、としか思われない。そうではない処方箋をどう示せるか。これは同時に習熟期間の長さに対する回答にもなっているところがうまい、と思うのだが。
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みんなの【習熟期間】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2010-10-03 10:05
2010年 08月 30日

国内政局

 民主党党首選をよそに、大鹿のステーキだ、グラウンド・ゼロだ、などと太平楽を並べているのには訳がある。今回の小沢・鳩山両氏の去就に関する限り、いいたいこと、感じたことの全ては陳腐きわまりないことで、(珍しいことに)ほとんど朝日新聞の星さんの意見と一致するくらいのものだ。曰く、ついこの間政治とカネの問題で幹事長を辞めた人が党首選に立候補。幹事長はダメだが党首なら良いのか。支離滅裂になって政権を投げ出し、首相を辞めた後は引退しかない、と何度も言っていた鳩が、したり顔に仲介役を買って出るのはなにごとか。挙党体制というのは舞台裏で人事の取引をしておさめることなのか。などなど。ことほど左様に、太陽が東から出て西に沈むようなコメントしか申し上げようがない、ということだ。

 恥を知らない人は強いからといって、自分もそうなりたいと思っている訳でもなかろうし、国民がこの鳩山・小沢の動きをどう見ているかに気がつかないほど民主党の議員諸氏は鈍感でもあるまい。にもかかわらず提灯持ちみたいな手合いが跋扈するというのは、よほどの確信犯か、そうでなければ、理屈抜きに頼る人が他にいないからだ、と考えるほかはないのではないか。確信犯というのは、旧体質どっぷりの、もたれあいの甘い汁あさりの古狸のことで、かつての自民党も逃げ出しかねない労働貴族相互間の親分子分が、これに遠巻きにたがを嵌めることになる。猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙に落ちたら何者でもなくなる、と言った人がいたが、頼る人欲しさというのは、当選に向けて物心両面の支援、さらには落選の憂き目にあった時に(経済的な)面倒を見てくれることが期待できる人に足を向けられない、ということだ。

 そんなことは改めて言うまでもなく、誰しもが知っている事実に過ぎない。だから、民主党政権のこれまでの自民党利権構造との最大の違いは、多少なりとも理屈というか、寝技に代わって立ち技の通用する場面、あるいはそんな場面の期待可能性が以前に比べて何割か大きい、ということだろう。つまり、百人のうち、四十人、五十人は利につき、浪花節をうたったにしても、残りの相当部分は、理屈の通るストーリーの提示に向けて日和見をする可能性がある、ということでなくてはなるまい。ここで小沢氏が選ばれる、ということは、そういう一縷の希望の灯が消え失せる、ということを意味する。

 別にそうなればそうなったで、日本の政治はそれなりに機能するだろうが、胸ときめかせる未来への期待が、再び消滅して、今度は政界再編のような事態に夢を託する他はなくなりどうだ。それさえも小沢氏主導で行われてしまう、ということになったら、パンドラの箱の中に希望の妖精さえいなかった、ということになる。まさか神様はそんな無情なことはなさるまい。
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みんなの【小沢一郎】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2010-08-30 08:05
2010年 07月 29日

脱官僚

 政策シンクタンクを日本に根付かせようと、この30年ほど息長く活動を続けている鈴木崇広さんに案内されて、緊急プロジェクト「政策選挙」の一環として開催された「国民はどんな『政策』を求めているか」という公開シンポジウムに参加した。予め用意された政策テーマ別にインターネットによる投票を呼びかけ、その結果の分析を通じて望まれている政策を浮き彫りにしよう、という趣旨のようだった。

 お行儀よく椅子に座って演壇の方を向いて、というシンポジウムとは違って、レストランを貸し切って飲みながら、立席が中心、途中からはケータリングの準備が始まる、というくだけた感じだったから、スツールに腰掛けたパネリストの談論風発にまかせて議論が展開する、という仕儀とは相成った。司会兼狂言回しの役は東京新聞の長谷川幸洋氏(以下敬称略)。巧みな司会に乗って登場するのは弁護士で中央大学教授の野村修也、政策工房を主宰する原秀史、AERAの野口陽といった面々。それに来場の各党の代議士や霞ヶ関の官僚諸氏といった論客揃いだから、話はネット投票の分析を離れて、民主党は本当に脱官僚に成功しているのだろうか、というテーマが中心になった。

 シンポジウムの模様はネットで中継されていたようだから、詳しくなぞるのは止めておくが、要はいかに官僚集団の改革に対する抵抗力が凄まじいか、官僚バッシングに終始する事の不毛さ、さらには代案なく官僚の政策を支配しようとする努力の空虚さ、といったテーマが、臨場感溢れる登場人物(「みんなの党」の渡辺代表も例の調子で一言あった)の肉声と共に語られる、というなかなか迫力ある集まりだった。結論は民主党はまだ甘い、ということだった。この種の集いはあちこちで催されているのだろうが、政策形成過程を一部の人々の独占状態におかないで、広く窓口を開ける、という意味ではとても意味のある事だと思うし、自民党時代の強固な政・官の一枚岩が崩壊した事は、こうした試みに拍車をかけていることに疑いはない。

 もちろん良い事ばかりではない。床屋政談に毛が生えたようなものから、生煮えの玄人もどきのような顔ぶれが政策スタッフに登用される可能性と裏腹な現状なのは周知の通りだ。最近の大学教授と同じで、一曲歌が歌えれば歌唱指導の看板をかける。一芸入試のほうは合格してから訓練を受ける立場だから良いにして、一芸が一芸だけの指南ではなく、諸事万端に教授、相談にあずかりかねないご時世だ。昔の名取り、免許とは訳が違う。まあ、だからこそ玄人が必要だ、と鈴木さんたちは言いたいのだろうと思う。ふたたび「めきき」(7.17)の話になるが、これはくどいから止めにしておこう。
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みんなの【シンクタンク】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2010-07-29 13:41
2010年 07月 13日

選挙終わる(2)

 それほど丹念にメモを取っていた訳ではなかったから、後で読み返してみると12日のジェリー・カーチス教授の発言で、いくつか面白い点を書き落としていることに気がついた。いささか書き足したい。

 その一つは、国民新党が議席を取れなかったことに関して、彼は例の調子でユーモアたっぷりに「これはよかった。これであのとんでもない悪法を通さなくて済む。」と。いうまでもなく郵政国有化の揺り戻しである。果たしてそうなってくれるかどうか。
 それよりもっと大事なのは、この十ヶ月の民主党政権の迷走ぶりが、せっかく期待を膨らませていた国民をすっかり失望させたことに触れた後で、「こういう事態の後には、ナショナリスト的な指導者が人気を博することがありがちだ」と注意を促したことだろう。ワイマールの迷走とヒトラーの台頭が念頭にあったかどうかは知らないが、かなり含蓄の深い発言だと思った。

 まさか9月の党首選挙で菅さんのクビをすげ替えるようなことを民主党がなさるとは思いたくないが、ダミーを立てて権勢を誇示したい向きもあるやに聞いたりすると、旧態依然たる労組指導者と旧自民党力学からこの党はまだ抜けきれていないのか、と暗然たる気持ちになる。他方、谷垣さんはすっかり戦勝モードで解散総選挙に追い込むみたいな発言をなさっているが、本気でないことを祈る他はない。自民党独裁時代に成立してしまったこういう単細胞的政治思考パターンは、そろそろ社民党の専売特許にしてほしいものだ。あれを憂い、これを嘆いていると、いっそ政策協議に名を借りて、自民・民主両党が割れたりしてくれないものか、と淡い希望を抱いたりもする。

 民主党が参院選に惨敗したのは事実だ。その事実が党首や役員のクビのすげ替えで禊ぎが済んだ、みたいに考えるのもこの思考パターンの変形に過ぎない。なぜ負けたか、なぜ国民の信を喪ったかをまじめに考えればおのずから次なる対策は出てこよう。逆に言えば、それをまじめに考えないであいつが悪い、こいつが良くないをやっていたのでは何も変わらない。みんなの党の渡辺さんも、総選挙で信を問えと勇ましいが、これこそまさか本気ではあるまい。7百万票しかとれなかったのでは、ブームには遠い。次の選挙で消えてしまわないためには、残り3年の間に、どれほど「ねじれ」を利して政策協議にイニシアティブをとれるか、に全力を挙げる他はない。そしてそれこそが政界再編を生む唯一の方途だと思う。国民の見えないところで「実力者」が談合して離合集散をする政界再編、という思考形態は過去の遺物だ。それができなければ、ジェリーの言っているように、デマゴーグが幅を利かす政治が出現するかもしれない。
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みんなの【ジェリー・カーチス】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2010-07-13 23:10
2010年 07月 04日

選挙近し(3)

 この時期にこんなことを書くと、公職選挙法違反に問われたりするのかな。当方は気楽な人物月旦のつもりで書いているのだが、もしかして読者の中に詳しい方がいらして、抵触の疑いあり、ということでしたらご一報ください。直ちに削除します。

 無党派層のムード選挙ということになってくると、党首のイメージというのはかなり利いてくるのではないだろうか。民主党の場合は、菅さんよりも連舫さんのほうが強烈かもしれないが、彼女が東京で4割を取るにもせよ、民主党一般への波及効果、という点ではやはり党首なのでしょうね。
 菅さんは、前の訳の分からない「友愛」だ「いのちを大事にする」だに比べれば、よほど現実的指導者として訴えるものがある。しかし、先にも書いたように、大衆運動家、どうかすると煽動家というイメージが抜けないだけでなく、所詮は大衆運動にありがちなSINGLE ISSUE(単一争点)しか攻め口がない人なのかな、と思わせるのにつながってしまう。それが彼の持ち味であるにしても、一国の宰相、指導者としては少し気をつけるような振り付けをまわりでしてあげたほうがよいのではないだろうか。
 谷垣さんは、清潔なイメージで演説もなかなか聴かせるが、なにかいまいちパンチがきかない印象だ。なぜかな、と考えてみたのだが。政治的な修羅場を数多くくぐり抜けてきましたよ、という凄みのようなものがちらりとも見えない、というところにあるのだろうか。もっとも、それしか売りのない人に比べれば数段ましであることに間違いはないのだが。
 山口さんは歴代の公明党党首の中で、一般市民に対するアッピール力は抜きん出ているのではないか。この党の支持勢力に対する筆者の根強い不信と疑念さえなければ、この人のスタイルはぜひ他党党首も見習ってほしい、と推薦したいくらいのものだ。

 筆者はたびたび書いているように(そして批判をいただいたように)「みんなの党」にいささか肩入れしている。ただし、この党の東京都地方区の選挙公報は頂けない。すっかり投票する気をなくした。候補者は、自分が泡沫ではなく、一流のビジネスマンだ、ということを訴えたかったのだろうが、どこかの珈琲屋の株主総会の役員経歴書みたいなものだけで、政治的信条も、社会観も何もにない。蓮舫さんの広報がその点しっかりしているのと見比べると、みんなの党にはしっかりした選挙アドバイザーがいないのか。いてもワンマン経営者でいうことを聞かないのか。いづれにしても、潜在的支持者を逃げさせてしまうような公報もある、というのは初めての経験だった。
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みんなの【民主党】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2010-07-04 10:42
2010年 06月 12日

菅内閣誕生

 めでたく菅政権の船出である。一方では旧自民党の薄暗い部分を忠実になぞった親分子分を切り棄て、他方ではなんとも名状し難い政治的無能力者をリーダーからやっと降ろし、清新な顔ぶれや話題性のある人材を起用し、どうやら8ヶ月前、国民が期待した新鮮な民主党政権への復帰である。世論もこれを好感したとかで、内閣支持率もV字型反騰。それに期待を繋ぐ党内世論から、国会会期は延長せず、人事一新の効能が薄れないうちの総選挙に決定したという。割を食ったのは特定郵便局長の利益代表グループで、郵政法案が次期国会送りになった。さりとて「だめなものはだめ」式の単細胞な対応もとれず、連合は維持するが大臣は辞任という弥縫策でお茶を濁したのはご愛嬌というべきか。郵政国有化への逆行という愚行を本当に国民が支持しているとはいまだに信じられないが、それにしても審議に時間をかけて、その問題点を明らかにするのは結構なことだ。

 鳩山・小沢体制で選挙に入ってくれないか、と野党は全て望んでいたと思う。それがなまじ上げ潮になりそうで、がっかりどころか枯れ薄に怯えかねない有様だ。政変それ自体が小沢氏のシナリオだった、という説までまことしやかに囁かれているのはその一例だが、上げ潮ムードだった「みんなの党」の渡辺氏も、珍しく慎重な口ぶりに変わっている。で、問題なのはあの二人を切ったら、8ヶ月前の清新な民主党に回帰したのか。いやそれどころか「奇兵隊」の出現でより素晴らしい政治が期待できるようになったのだろうか。あの珍妙な宰相の奇行、能天気は別にして、この間に幾つか見えてきた民主党の核の部分、あるいは本質のようなものがある。いわば8ヶ月前には見えなかった側面が明白になってきたということだ。幾つか見えてきたうち、二つだけ指摘してみる。

 第一に、この政党は「大きな政府」志向だということだ。いかに公務員人件費を削減しようが、公共事業を減額しようが、大きな枠組みと舵取りは政府が行なうという信念がある。地方自治体に権限委譲をする、官庁間の垣根を取り払う、ということはしても、民の活力を最大限に生かし、名実共に「官から民へ」の実行を期待することはできない。表現は悪いが、お節介体質で、国民はわれわれが主導してよき方向に導くというのが基本にある。いかに国民の支持を訴え、理解を求めてもこの本質は変わらない。経済も、福祉も、断固政府主導だ。その意味では、掛け声はともかくとして脱官僚など、やろうとすれば普天間の二の舞になるだけの話で出来る訳がない。もっともこれだって悪いことばかりではない。何かというと「政府は何をしている」が好きな国民性だから、かえって受けが良いかもしれない。

 第二に、自民党の派閥とは趣を異にするが、民主党もかなり体質の異なる構成員の寄り合い所帯で、間一髪のところで妥協が成立すれば良いが、そうでない可能性は常に存在する。これを結びつけている論理は「草の根」実証主義ともいうべきもので、協同で行動したことの連帯感と経験主義に限りなく近いのは、菅総理の施政方針演説からも明らかだろう。生活実感に基盤を置く政治は利点ももちろん多いが、それのみに依存する危険性は改めて指摘するまでもない。一つ間違えば教条主義に堕するのも見やすいだろう。政党を名乗るからにはどこにだって異見を持つグループは存在する方が正常だ。ただ、この党には頻発する山猫ストと鉄の規律の一枚岩の間を揺れ動く可能性と危険性が、他の政党に較べて大きいように見受けられる。ワンマン社長の現場巡視と同じで、自分の意見と同じ「愛いやつ」は世論だが、そうでないのには聞く耳を持たない、ということにならねばよいのだが。


 
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みんなの【菅内閣】をまとめ読み
▲ by akirairiyama | 2010-06-12 00:35
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